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  3. 賃貸とマイホームはどっちが得なの?

夢のマイホームは今や負債になる時代

高度成長期からバブル期にかけての好景気においては、一般的な人生のマイルストーンとしてマイホームの購入が常識となっていました。

20代で結婚して30歳前後でマイホームを購入し、35年ローンで返済をしていくというスタイルで定年までの生活を送るということが、一つの幸せの形とされてきた自体です。

しかし景気の後退とライフスタイルの多様化により、30代でマイホームを持つということを希望する人は、決してマジョリティとは言えなくなってきています。

経済的な問題で家を持つことができないというのではなく、むしろ十分な経済力や貯蓄があってもあえて家を持たないという生活を選ぶ人も増えているのです。

そこで客観的に「マイホームを持つ」ということで、どういったメリットがあるかを考えてみましょう。

まずマイホームの最もよいところは、その土地と建物を自己所有にすることができるということです。
賃貸物件ではその建物は他の人の所有ですから、自由に改築をすることができず、ずっと家賃を払い続けないといけません。

またマイホームの購入は高いお金を支払ってモノとして交換するのではなく、その土地や建物も自分の資産として別の形で手元に残すことができるという点も大きなメリットです。

例えば3000万円の家を購入した場合、手元の現金は3000万円減りますが、その価値のある土地建物が自分のものであるという事実は変わりませんので、別にお金が必要になった時に土地建物を担保にして借り入れをするということができます。

好景気の頃は土地建物を住居用ではなく投資用に購入して価値が高くなってから売却するという「土地転がし」といったことも行われていました。

ですので住居用としてではなく、投資目的としてマイホームを購入するということも一つの選択です。

賃貸物件に暮らし続けることのメリットを考える

一方の賃貸物件に住み続けることによるメリットは、まず「気軽に引っ越しができる」ということがあります。

賃貸物件といっても安い木造アパートだけでなく、六本木ヒルズのような都心部の職住一体型賃貸物件も増えてきています。

マイホームを購入する場合にはどうしても自分の支払い可能な範囲で土地建物を選ぶことになるので、都内のど真ん中のような場所で家を購入するということはほぼ不可能でしょう。

そのため郊外の通勤・通学の時間がかかる場所から選ばざるを得ないため、移動のために時間がかかってしまうという問題が有ります。

賃貸物件であれば職場の近くから選ぶことも十分にできますし、都合により自由に居住地を変更することも可能です。

あえて身軽でモノを持たない生活をしたいという人にとっては、気軽な賃貸物件の方が向いていると言えます。