寝室を一緒にしない夫婦は仲が悪い?
海外ドラマや映画を見ていると、必ずと言ってよいほど夫婦は同じベッドで寝ています。
見るからにラブラブで体を寄せ合うようにして寝ている様子は、まさに理想の夫婦像といった感じです。
ですが、実際に結婚生活をしている夫婦が同じように同一の寝室で同じベッドで寝ているかというと、必ずしもそういうわけではありません。
日本では夫婦の寝室が同じということはあっても、畳の部屋に布団を敷いて一緒に並んで寝るというスタイルが一般的であったこともあり、同じベッドで寝るカップルはそれほど多くない傾向があるのです。
アンケート調査によると、夫婦が同じベッドで寝ているかという質問に対して「はい」と答えた人と「いいえ」と答えた人はだいだい半々くらいとなっています。
もっともこれは結婚後数年が経過したカップルを中心にした数字なので、新婚の頃や子供が生まれる前までは一緒に寝ていたけれども、子供が生まれたことで寝具が別になったという事情もあるようです。
なぜ一緒に寝ないのかという質問に対しては「朝起きる時間が違うから」「いびきがうるさいから」「子供がいるから」「暑さ・寒さの調節が難しいから」といった理由が挙げられます。
共働きの家庭の場合などは、朝の出勤時間や残業後の帰宅時間が全く違うということもありますので、そうした時に同じベッドで寝ていると相手の睡眠時間を削ってしまうことになります。
ですので最初は二人だけの時間として一緒に寝ることを予定していたけど、自分の体力面を優先して別寝具にしたという家庭は多いようです。
一緒に寝ることによるメリットを考える
生活スタイルを考えると別寝具の方が便利なようですが、あえて一緒の布団で寝るようにするということで得られるメリットもあります。
まずメリットの一つとして挙げられるのがお互いの健康管理です。
ここ最近大きな健康問題とされている「睡眠時無呼吸症候群」ですが、これは一緒に寝ている人が違和感に気づいて発見されることが非常によくあります。
睡眠時無呼吸症候群になると、眠っている途中で急に呼吸が止まり、少ししてからまた呼吸が開始されるという不自然な声色となります。
特に寝ている時に大きないびきをかく人ほど睡眠時無呼吸症候群を発症しやすいので、「いびきがうるさいので別室で寝る」という夫婦ほど、呼吸の異変に気づきにくくなってしまうということになります。
また一緒に寝るということは夫婦の距離感を近くするために非常に役立つものです。
どうしても夫婦生活が長くなるとお互いへの気遣いがなくなったり、男女としての意識がなくなってしまいます。
そこでいつまでも相手をパートナーとして見ていくためにも、あえて同じ寝具で寝るという方法が勧められるのです。