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  3. 物を持たない生活「ミニマリスト」という生き方

「ミニマリスト」とは何か?

ここ数年前から急激に知られるようになった言葉に「ミニマリスト」があります。
これはその前より新しい生活スタイルとして言われてきた「断捨離」や「ナチュラルライフ」「ロハス」といった言葉の延長と言ってもよいものです。

ごく簡単にいうと「ミニマリスト」というのは必要最低限のものだけで生活をするという人のことで、自室にあるものはベッドと簡易机と椅子、数日分の洋服、それに身の回りのものだけといった環境で生活をしています。

もちろん同じ「ミニマリスト」でも人によって差があり、仕事上どうしても揃えなくてはいけないパソコンや書籍があったり、洋服は数十着あるけれども、食器は鍋とお皿が一揃いだけといったように、それぞれの生活に合わせてアレンジができます。

大切なことは「必要ではないものは極力持たない」ということで、いつか使うかもしれないと思ってといっておいた持ち物をどんどん捨てて、今必要なものだけを使うというところに特徴があります。

ミニマリストは単なる生活スタイルとしてだけでなく、人生における思考方法にもつながっているといいます。
つまり人はしなくてもよい選択をすることが心を惑わせ、不幸せな感情を呼び起こすということです。

身の回りのものが少なく使用すべきものがそれしかないという状況では、余計なことを考えずに本当に自分にとって必要なことにだけ心を使うことができるということがポイントです。

中毒になってしまうという人もいるので注意

モノを持たない生活で感じられる最も大きなメリットは、部屋を片付ける手間がなくなるということでしょう。
ベッドと数着の洋服に机が一つといった環境ならば、仮に4畳半~6畳の狭いワンルームでも十分すぎるスペースがあります。

置いてあるものが少ないと片付ける必要もないので、毎日の家事作業もぐんと少なくなります。
当然引っ越しをして別の部屋に移ることも簡単にできるので、今の自分の状況から軽く抜け出していくことができます。

ミニマリストを目指すならまず最初にすべきことは「身の回りの余計なモノを捨てる」ということです。
これは一見大変そうに思えますが、一度大掃除などをして完全に余計なものを取り去ってしまうとそれ以降くせになり少しでも余計なものがあると我慢できないといった気持ちになっていきます。

中にはあまりにもミニマリストを熱心に目指しすぎるあまり、脅迫的に何かを捨てなくてはいけないと感じるようになる人もいるということです。

何事もやりすぎてしまうとよくない影響も出てきてしまうものなので、思い詰めてしまうのではなく自分らしく生きるためのライフスタイルとしてあくまでも「手段」として利用していくことが大切です。