ご近所付き合いはどのくらいの距離感が適当か
一戸建て住宅を購入した人から聞かれるメリットとして「近隣住宅への騒音問題から開放された」ということがあります。
アパートやマンションなどの集合住宅の場合、どうしても扉の開け閉めの音や足音など生活音が聞こえてしまいますので、それがもとでトラブルになってしまうことがよくあります。
特に子育て中の家庭の場合には子供の発する声や駆け回る音が独身世帯にとって不快に感じられることがよくあり、それが深刻な事件になってしまうようなことも珍しくありません。
その点独立した世帯になっている一軒家ではそうしたご近所への遠慮が必要ありませんので、のびのびと生活をしていくことができるように思えます。
ですが仮に一軒家に住んでいるとしても、それでご近所づきあいが完全に不要になるというわけではありません。
むしろ戸建てで居を構えるということにより、その地域コミュニティと密接に関わっていかなければいけなくなるので、ご近所づきあいの重要度はより高いものになると言えるでしょう。
新興住宅地の場合などは同じ年頃の子供を持つ世帯が多く集まっているので、子供の友達付き合いのために親の方が積極的に付き合いをしていかなければいけないという状況も生まれてきます。
周囲に住んでいる人がみなよい人ならばよいのですが、残念ながらそういうことはあまりなく、大抵どのコミュニティにも1人は決定的に価値観の合わない人がいるものです。
そうした価値観の合わない人に自分を合わせすぎてしまうと、それが負担になってしまいせっかくの生活を楽しむことができなくなってしまいます。
ですのでご近所づきあいは大切ではありますが、かといって他の家庭に深く突っ込みすぎないという距離感が大切です。
最低限の挨拶は欠かさずにしておく
人付き合いを円滑にしていくためのコツは何をおいても「挨拶」です。
ご近所づきあいというと頻繁に顔を合わせて会話をしなければいけないかのように思ってしまいますが、実際はそこまでする必要はありません。
最低限周囲に対して挨拶をしておけば、いざという時に顔を覚えてもらうことができ、声掛けなどもしていくことができます。
引っ越して一番最初に500~1000円程度の品物を持って挨拶にするだけでもかなり印象が変わりますので、転居したら両隣と向かいくらいには一通り挨拶しておくようにしましょう。
可能であればご近所づきあいをしながらその地域のコミュニティのルール(ゴミ出しや回覧板など)を教えてくれる人を1人は作っておき、そこで情報を得られるようにしておくと、ぐっとその地域での生活がしやすくなります。
地域のコミュニティは全体の治安を作る要素にもなりますので、周囲から浮かない程度に参加をしていくようにしましょう。